不動産売却の流れ
はじめての不動産売却も、安心して進められるように。

不動産を売る――それは、人生でそう何度もあることではありません。
住み替えや相続、ライフスタイルの変化など、売却の理由は人それぞれ。
「何から始めたらいいの?」「損をしないためにはどうしたら?」と、疑問や不安を抱えるのは当然のことです。
このページでは、不動産売却の全体の流れと、それぞれの段階で必要な情報・注意点を丁寧に解説していきます。
初めての方でも安心して一歩を踏み出せるよう、専門用語はできるだけ避け、わかりやすさを重視しています。
売却を考えたら、まず「目的」を整理
まずは、「なぜ不動産を売りたいのか」という売却の目的をはっきりさせましょう。
目的が定まることで、売却の時期・方法・優先すべき条件などが自然と見えてきます。
よくある売却の理由
- 今の家を売って、新しい住まいに住み替える
- 相続した不動産を現金化したい
- 転勤、離婚、子育てや老後のための住み替え
- 空き家の管理や固定資産税の負担を軽減したい
「なるべく高く売りたい」「すぐに現金化したい」など、優先順位もここで明確にしておくことが大切です。
売却には「仲介」と「買取」の2つの方法があります
不動産の売却方法には大きく分けて、仲介と買取の2種類があります。
どちらを選ぶかによって、売却の流れや結果が大きく変わります。
仲介売却
市場に出して
買主を探す方法

不動産会社に売却活動を依頼し、一般の購入希望者に売る方法です。
最も一般的な方法で、市場価格に近い金額で売れる可能性があります。
メリット
- 高値売却が期待できる
- 売却価格の調整が可能
デメリット
- 時間がかかる
- 内覧などの対応が必要
買取
不動産会社が
直接買い取る方法

不動産会社が買主となり、物件をそのまま買い取る方法です。
スピード重視・確実な売却を希望する方に向いています。
メリット
- 短期間で現金化
- 内覧・広告なし
- トラブルリスクが少ない
デメリット
- 仲介より売却価格は低めになる傾向
どちらを選べばいい?
- こんな方におすすめ
- 売却方法
- 少しでも高く売りたい
- 仲介売却
- 早く・確実に現金化したい
- 買取
- 他人に知られず売却したい
- 買取
- じっくり買主を選びたい
- 仲介売却
※弊社では、複数の不動産会社から「仲介・買取それぞれの査定額」をまとめて取得することも可能です。
まずは「相場を知る」ところから始めましょう
不動産売却は、いきなり契約や手続きを始めるのではなく、
「自分の不動産がいくらくらいで売れそうか」を知ることがスタート地点です。
弊社の無料査定サービスの特長
お客様が手間なく・安心して売却を考えられるように、
弊社では、お客様の代わりに複数の不動産会社に「机上査定」を一括で依頼しています。
- お客様の許可なく、個人情報を第三者に提供することはありません
- 地域に詳しく、売却実績が豊富な不動産会社を厳選してご紹介
- 完全無料で利用可能
- 査定結果を見てから、訪問査定や相談に進むかを判断できる
机上査定とは?

現地に訪問せず、住所・面積・築年数などの基本情報をもとに、簡易的に査定価格を算出する方法です。
査定依頼の初期段階で相場を知りたい方や、まだ売却を決めていない方にもおすすめです。
- ネットや電話だけで依頼できる
- 査定にかかる時間が短く、スピーディー
- 訪問されることに抵抗がある方にも安心
- 売却をまだ迷っている段階でも、安心してご利用いただけます
訪問査定とは?

実際に不動産会社の担当者が現地を訪れ、建物の状態や周辺環境、日当たり、管理状況などを細かく確認した上で、より正確な査定価格を提示する方法です。
- 売却を具体的に進めたい方におすすめ
- 机上査定よりも精度の高い価格がわかる
- リフォーム履歴や室内の手入れ状況なども加味
- 売却活動に入る前の最終的な価格判断として、多くの方が訪問査定を受けています
査定結果を比較し、信頼できる会社を選ぶ
査定結果が出そろったら、「どの不動産会社に相談を進めるか」を検討しましょう。
価格だけでなく、担当者の対応や説明のわかりやすさ、会社の実績も大切な判断基準です。
選んだ会社と媒介契約を結ぶことで、本格的な売却活動がスタートします。
媒介契約とは? – 種類と違いを知っておこう
媒介契約は、「この不動産の売却をこの会社に依頼します」という正式な契約です。
契約には以下の3種類があります。
- 契約の種類
- 特徴
- 専属専任媒介契約
- 1社のみ、自分で買主を見つけても契約不可
- 専任媒介契約
- 1社のみ、自分で買主を見つけるのはOK
- 一般媒介契約
- 複数の会社と同時に依頼できる
自分の希望や売却スケジュールに合った契約方法を選びましょう。
売却活動スタート(広告・内覧対応)
媒介契約を結ぶと、不動産会社が物件の販売活動を始めます。
主な販売方法
- ポータルサイト(SUUMO・HOME’S等)への掲載
- 店舗・既存顧客への紹介
- チラシ配布や現地案内
- オープンハウス(任意)
内覧希望があれば、スケジュールを調整して案内を行います。
室内を清潔に保つ、明るく見せるなど、印象アップの工夫が成約率に直結します。
条件交渉と売買契約の締結
購入希望者が見つかったら、価格・引渡し時期・付帯設備などを調整します。
双方合意の上で、売買契約を締結します。
契約時に必要なもの(一例)
- 登記済権利証 or 登記識別情報
- 印鑑証明書・実印
- 本人確認書類
- 仲介手数料(契約時または引渡し時に)
契約時には「手付金(通常は5~10%)」を受け取ります。
契約内容をよく確認し、不明点は遠慮なく担当者に確認しましょう。
引き渡し準備と残代金の決済
売買契約後は、物件の引き渡しに向けた準備を行います。
- 引っ越し・室内の片付け
- 抵当権の抹消(住宅ローン残債がある場合)
- 水道・電気・ガスなどライフラインの停止
- 必要書類の準備(司法書士が手続き代行)
買主からの残代金受領と同時に、鍵を渡して引き渡しが完了します。
売却後に必要な手続きも忘れずに
物件の引き渡し後も、以下のような手続きが必要になります。
- 確定申告(譲渡所得が発生する場合)
- 固定資産税の精算確認
- 住所変更・郵便転送手続き
- 不用品の処分など
譲渡益に課税される場合は、特別控除や軽減税率の適用が可能ですので、税理士に相談すると安心です。